水路式発電では河川の上流から取水し、導水路を通して発電所まで送っています。取水量が少ないと下流域が増水し危険なため、水位監視はとても重要です。
今回はその水路式発電の導水路の水位監視と河川の水位監視にミリ波レベル計を導入し、安定的な発電と下流域の安全を実現した事例のご紹介です。
ミリ波レベル計なら放射角度が狭いため、狭小空間でも構造物との干渉を避けられる。
ミリ波レベル計なら測定距離が20m以上の長距離でも安定計測できる。
レーダー式ミリ波レベル計は非接触で測定できる国産の電波式レベル計です。放射角度が4°と狭いため、長い距離の計測や障害物を避けての計測に向いています。例えば、測定面まで20mあるとすると、測定面に接する電波の直径は約1.4mとなります。
非接触計測で消耗品もないので、メンテナンスが簡単です。
ミリ波レベル計の性能を実証するため、屋内施設において120m離れたシャッター面の計測実験を実施しました。実験結果から、120mの距離でもミリ波レベル計は十分な反射波を得られることが確認されました。
※アンテナ面に対して測定面が水平であり、浮遊粉塵等障害物がない環境での結果です。