原料付着や設置スペースの課題を
クリアしたレベル計測

バイオマス発電設備でのレベル計測事例

バイオマス発電、シュート内レベル計測の課題

バイオマス発電設備には、木質燃料チップを燃焼ボイラーに投入する直前に投入量を調整するためのシュートが存在します。
このシュート内の貯蔵レベルを管理・制御することで燃料チップの投入量を調整します。

そこではマイクロ波レベル計を利用していましたが次のような課題がありました。

 

レベル計の指示がふらついたり、ホールドする。

木質チップの安息角が大きいため、レベル計から発信されたマイクロ波が原料に当たってレベル計に戻らず逃げてしまうことが原因で、ふらつきや指示がホールドする現象が発生していることがわかりました。

結露と木質粉がレベル計に付着し、誤指示する。

シュート内は木質粉と木質に含まれる水分で常に結露状態。また、ホイラー手前に設置しているので中の気温も高い状態でした。このような状態になるとアンテナ内に木質粉が固着されレベル計測が困難になってきます。

マイクロ波レベル計とコーティングアンテナで解決します!

ポイント1:斜め横取り付けで解決!

レベル指示のふらつきやホールドの原因は測定物の安息角です。
そこで木質チップの安息角の大きさを逆手にとってシュートの側壁にレベル計を斜めに設置しました。
斜めに設置したことから測定面に対しほぼ垂直にマイクロ波を発信することができるため、より大きな反射波が得られ、更に細かなレベル変動にも追従できるようになり安定した計測を実現しています。

※マツシマメジャテックでは設備に合わせた取付架台の製作も承ります。
 

ポイント2:アンテナをPTFEコーティングして解決!

シュート内はダストと結露で付着しやすい環境です。このままでは頻繁にメンテナンスをしなければなりません。

そこでアンテナをPTFEコーティングしました。
コティングすることでアンテナが疎水性になり結露した水を弾きやすくなります。
結露した水は弾かれ流れ落ちて付着物を洗い流します。これで付着による誤動作を予防できます。

【注意】
結露と乾燥を繰り返す環境では固着してしまい効果を発揮できません。常に結露している環境が効果を発揮できます。
 
今回の事例は脱水ケーキのシュートレベル計測にも応用いただけます。

バイオマス発電ボイラー設備 アプリケーション例


バイオマス発電ボイラー設備における、マツシマメジャテック製品のアプリケーション例をご紹介します。
燃料ヤードに木質チップが貯蔵されるところから、燃焼され蒸気となる過程の中で、各設備用途において
マツシマメジャテックの製品がどこで使用できるのかご確認いただけます。

レベルセンシング、ダストセンシング、セーフティーセンシング(コンベヤ周辺機器)からアクチュエータ(駆動機)
まで、マツシマメジャテックの製品は幅広くご使用いただけます。

レーダー式マイクロ波レベル計

レーダー式マイクロ波レベル計とは、電波式レベル計とも呼ばれ、工場の原料や製品などが入ったタンクやサイロの貯蔵レベルを連続的に計測するレベル計です。マイクロ波(電波)の特性上、粉塵・蒸気・高温などの環境でもタンクやサイロ内の貯蔵物(液体、粉体、粒体、塊体など)の貯蔵レベルを非接触で測定することができます。

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