製鉄所の高炉では高温に溶けた鉄の原料となる銑鉄が生産され、トピードカー(もしくは鍋)で次の工程の転炉へと搬送されます。トピードカーに銑鉄が注がれる時、オーバーフローしないよう常時レベルを監視する必要がありますが、次のような厳しい条件が課せられます。
1. 投入中の銑鉄を回避しながら狭いエリアでレベル計測が必要!
2. レベル計設置エリアの高い周囲温度への耐熱性が必要!
3. トピードからの高温の輻射熱への耐熱性が必要!
レーダー式マイクロ波レベル計とは、電波式レベル計とも呼ばれ、工場の原料や製品などが入ったタンクやサイロの貯蔵レベルを連続的に計測するレベル計です。マイクロ波(電波)の特性上、粉塵・蒸気・高温などの環境でもタンクやサイロ内の貯蔵物(液体、粉体、粒体、塊体など)の貯蔵レベルを非接触で測定することができます。