日本には約3万を超える河川が存在しており、そのうち国が指定している1級河川は14,066*1 もの数あります。1級河川とは、私たちの暮らしを守り、様々な産業の発展のために欠かせない国が管理している河川のことです。これらは、私達が暮らしている街の中や近くを流れていることがほとんどのため、防波堤などのしっかりとした水害対策が施されています。
しかし近年の大型化した台風や予測が難しい線状降水帯などの異常気象により、常識とはかけ離れた量の降雨で河川が氾濫してしまうと、人命に関わる甚大な被害を及ぼしかねません。
河川の水位を適切に監視することで、いち早い避難指示の発表など、被害を最小限に食い止めることに繋がります。そのため、悪天候でもしっかりと計測できることはもちろん、流木やゴミ等の漂流物の衝突による機器の破損や故障、機器そのものが流されてしまうといった事態は極力あってはならないのです。
水位計は、「水害から私達の命を守っている計測機器」と言っても過言ではありません。
*1… 令和2年4月30日現在のデータ 国土交通省資料より参照